読書した時の自分メモです。 詳細は本でご確認下さい。
はじめに
- 人ではなく犯罪が起きる場所に注目して犯罪の機会を減らすのが 犯罪機会論
- 犯人は 入りやすく見えにくい場所を好む と言うのが基本的な考え方
第1章 あなたの犯罪知識は間違っている
- 犯罪は昼も行われるし、街灯があっても起きる
- 人通りが多い道では子供の選別 が行われ、人通りがとぎれた時に犯行を行われることもある
- 見通しが良くても見えにくい場所はある
- 知らない人と話さない、と言われても定義は子供により代わり曖昧。以前に一言二言でも話した人は知らない人にならないかもしれない
- 犯罪者は目立ったのでサングラスやマスクをしてないことも多く、外見で犯罪者であるかの判断は無理
- 入りやす場所、とは誰でも簡単に入れて簡単に出れる場所
- 車道と歩道にガードレールがないと車から声をかけやすい場所になる
- 見えにくいとは、現場の状況がわかりにくい場所
- 逆に見えやすいのは目撃される可能性が高い場所
- 心理的に見えにくい場所。荒廃した場所や複数の人が通る場所。前者は管理されてなく住民からも関心がない状態。後者は繁華街や大型施設などが該当する
- 人が多い場所で「誰かがうちの子を見てくれる」は大間違い 。大勢いると誰か他の人が気づくと思ってしまう。人が多いと責任が分散される。これを責任分散論という。大勢の人がいる時こそ状況心理を理解して自分がアクションをする必要がある。
- 防犯ブザーは犯行が行われるタイミングで子供は押せないかもしれない。また、押したとしても犯人を刺激する可能性もある
- そもそも騙されて連れ去られる場合はブザーは押せない。また、子供は騙されて誘拐される比率は高い
- クライシス管理よりリスク管理
- 子供の犯罪は3パターン。1.殺人などの殺傷2.強姦やわいせつ3.ただ手を繋ぐ、など。ただし最後のものは発展して1か2になることもある
第2章 「人」ではなく「場所」で犯罪を防ぐ
- 場所に注目する犯罪機会論と人に注目する犯罪原因論がある
- 犯罪について動機を解明するのは難しい
- 犯罪を行う弾丸(欲望など)は誰でも持っている。犯罪者は弾丸が銃にある状態であり、機会があれば実行するという状態
- 外国は犯罪機会論が一般的
- 犯行が行われやすい場所が分かれば近づかない、近づいても騙される可能性があるので警戒するという事ができる
- 具体的な場所。車道と歩道にガードレールがない道など
- 日本の トイレと公園 は最も危険
- 海外は公園ではゾーニングされていてそもそも子供がいる所に大人がいない
- トイレは子供1人では絶対行かせない
- 犯罪機会論では領域性と監視性を高める必要がある。「入りやすい」は領域性、「見えにくい」は監視性に該当する
第3章 子供を守るためにあなたができること
- 日頃の会話で危険な場所を教える
- 交通安全と同じように犯罪についても学ばせる必要がある
- 例えば電車も危険。トイレで犯行が行われたこともある。
- スマホを見ながら歩くのは格好の餌食になる可能性がある
- 子供が帰って1人で留守番というのは欧米では考えられない
- 地域安全マップを作って景色を見て警戒する力をあげる
- かわいい子には旅をさせろ、初めてのおつかいはだめ。欧米なら後者はネグレクト扱いになる
- 知らない人と堂々と話せる人の方が騙されない。その為、知らない人とも話した方が良い
- コミュニケーション能力が高ければ騙されにくい。会話のポイントは 主導権を握る こと
- 子供は力が弱いので大人には勝てない事を自覚する必要がある。草食動物の例え話をするのも良い
第4章 地域ぐるみの対策で子供を守る
- ランダムパトロールではなく、ホットスポットパトロール
- 自分の子供だけでなく他の子供を守ると言う意識 が大切
- 近所付き合いは防犯の意味で大切
- 空き家は入りやすく見にくいから危険
- 交通安全や防災の面でも 景色読解力 が必要
第5章 進化する犯罪理論~海外と日本の防犯事情~
- 事件の9割は未解決
- 交番も防犯に役立っている
- 環境は人に影響する。窓が割れてない車は何もされないが窓が割れているとタイヤの窃盗などが起きやすい。NY の地下鉄も落書きを消すなど対策した
おわりに
- 子供に犯罪の起きやすい場所の 見分け方 を教えるのが大切