toshihirock’s diary

IT エンジニアをしている toshihirock のはてなブログです

「自閉症スペクトラムの子どもたちをサポートする本」を読んだ

自分用読書メモです。

自分が気になるポイントのみの抜粋のみであり、内容は本を買って見て頂ければと思います。

これだけは知っておきたい 自閉症スペクトラム

  • 人と上手にかかわれない障害です
    • 人を不快にすることばがわからない
    • 人の表情を読むことが苦手
  • 発達障害の一つ
  • 特徴
    • コミュニケーションや対人関係につまずきがあります
    • こだわりが強く、変化に対応することが苦手
    • 特有の感覚過敏や感覚鈍麻があります
    • 特性や知的障害の現れ方に幅があります(高機能自閉症アスペルガー症候群自閉症

第1章 自閉症スペクトラムを理解する

  • 育て方が原因ではない
  • 障害であることがわかりにくい
  • 4つの視点でタイプを見極める
    • 言葉の発達の遅れ有無
    • 対人関係の難しさ
    • 物事へのこだわりの強さ
    • 知的障害の程度
  • 併存症を持ちやすい
  • 早期発見のポイント
    • あやしても笑わない
    • 人と視線を合わせない
    • あと追いをしない
    • 名前を呼ばれても気づかない
    • ことばの遅れがある
    • 同年代の子どもに関心がない
    • 光や音などに敏感
    • 同じ行動を繰り返す
    • 特定の場所や方法にこだわる
    • ごっこあそびが苦手
  • 早期発見ができればすぐに支援につなげることができる

第2章 自閉症スペクトラムの特徴(サイン)

  • 指差しをしない
    • 「クレーン現象」が見られる
  • 言葉によるコミュニケーションが苦手
    • 言葉の遅れには個人差がある。通常より発話が少し遅れるものの、徐々に話せるようになっていく子もいる。周囲の大人が働きかけを続けることが大切です
    • 質問や指示に答えられない
      • 的はずれな回答やどう答えたら相手にうまく伝わるかわからず答えられない
    • ことばのやりとりが苦手
      • アスペルガー症候群の場合、話し好きだが、自分の興味のあることを一方的に話し続けるだけでことばのやりとりがうまく出来ないこともある。一方向でのやり取りは出来るが、双方向のやりとりが苦手
    • 人の表情や気持ちが読めない
      • 思ったままを言ってしまう
        • 自分以外の人が何かを感じたり、思ったりしてることに考えが及ばないことがある
      • 「心の理論」が形成されにくい
        • 幼少期にはそれほど大きな問題とならないが、年齢が上がり、多様な状況下では大きなつまづきとなってしまうこともある
    • あいまいな表現が理解できない
      • 文字通り受け取ってしまう
      • 自由に遊ぶことが出来ない
    • 変化を受け入れられない
      • やり方やルールにこだわる
    • 感覚過敏や感覚鈍麻がある
      • 音やにおいに対する過敏
    • 漢字の暗記や数字の計算が得意
    • 突然パニックになることがある
      • 本人もつらい思いをしている
      • パニックの原因となる心理状態は主に「不安」「緊張」「興奮」の3つ
        • こだわりの拒否
        • 変化が苦手な子供に変化への対応を強要する
        • やりたくないことを無理やりやらせる
        • 予想しない状況(勝ちたかったのに負けたなど)が起こる
      • パニックの原因を突き止めて取り除く事が大事

第3章 自閉症スペクトラムの支援と治療

  • 相談先を探す
  • 医療機関を受診する
    • 診断名を知るのが目的ではない
  • 初診から診断までの流れ
  • 自閉症スペクトラムの診断基準
  • 2次的な症状は薬で改善する
  • 自閉症スペクトラムの「療育」
    • 治療の中心は「療育」
    • 長期的に取り組むもの
      • すぐに子供の困難が解消したり、問題行動が改善するわけではない
      • 長期的に取り組む中で少しずつ改善が見られるもの
  • 療育で行われる「行動療法」
  • ABA を用いて行動を変える
    • スモールステップで取り組む
    • 効果的なごほうびとは
      • ほめことばやハグなど
      • お菓子やジュース
      • 好きなことをやってもよい
      • おもちゃや人形などのプレゼント
  • TEACH による「構造化」
  • 自閉症スペクトラムのn子供への接し方
    • 一般のルールを強要しない
    • 視覚情報を用いる
    • おだやかな口調で話しかける
    • ほめる機会を増やす
    • 問題行動をある程度許容する
    • 話しかけられたらていねいに応じる
    • 「外国人」に接するつもりで

第4章 家庭でのケース別サポート例

  • 呼ばれていることに「気づかせる」工夫を
  • 叱らずにうまくできたときにほめる
    • 問題行動をやめたらほめる
  • 指示や情報は視覚的に示す
  • 生活しやすい環境づくりを
    • 多目的な空間は混乱しやすい
    • 目的別に「構造化」する
      • 子供部屋にはベッドを置かず、寝室に移して、日中活動するスペースと夜間寝るスペースを別にすることが有効
      • 部屋が限られる場合、パーティションやついたてを利用して区別する
      • 自閉症スペクトラムの子供は、広い空間は苦手で、狭い空間については、むしろ居心地がよいと感じる
  • 生活時間をパターン化する
  • スモールステップで生活自立を促す
    • 介助の減らし方
      • 子供の体や発達度やスキルレベルを踏まえ、子供にとって簡単なステップから取り組ませ、次第に難しいステップへと範囲を広げる
  • みだしなみを整えさせる
    • みだしなみのチェックをさせる
  • 見通しをもたせ行動の切り替えを促す
    • タイミングを知らせておく
    • 見通しをもたせることが大切
    • 関心を別の対象に向ける
      • 今取り組んでいる行動を「やめさせる」という発想ではなかなかうまくいかない
      • 「やめさせる」ではなく、別の対象に関心を移させることで切り替えを促す方法が望ましい
  • 人と上手にコミュニケーションをとる
    • 人の話を聞けるようにする
    • 意思表示をさせる
    • 相手の表情や気持ちを読む
    • 困ったときには助けを求める
  • パニックが起こる場面を回避する
    • パニックの原因を探る
    • パニックに自分で対処する
  • 睡眠リズムを整え健康管理に努める
  • 役割を担わせお手伝いをさせる
    • 家族の一員という意識付けを
    • 子供の能力を考慮する
    • 感謝し、ほめることが大切
  • きょうだいとの関わりに配慮する
    • 障害の特性を理解してもらう
      • 「障害がある」という言い方をしたり、「自閉症スペクトラム」という障害名を使わず、「一人であそぶのがすきなんだよ」など具体的な特性を説明する
    • 人とかかわる練習ができる
    • 親の愛情を十分に注ぐ
      • 障害のある子供にかかりきにんなりがちになる
      • きょうだいの子への賞賛や感謝は、ことばに表して本人に告げる
      • ときには親を独占出来る時間を設ける
    • 得意なことを伸ばしてあげる
      • 苦手なことは無理強いしない

第5章 園・学校でのケース別サポート例

  • 園・学校全体で支援する
    • 学級担当だけに委ねない
      • 他の先生にも協力して頂き、学校全体で支える。これは文部科学省による「今後の特別支援教育のあり方について」でも強調されている
    • 校内委員会を設置する
    • 支援の要となるコーディネーター
    • 保護者と信頼関係を築く
  • 子供の特性を的確に把握する
  • 苦手を強要しない
    • 「ふつう」に合わせようとしない
    • 目標を低くし、絶対評価
  • 安心できる環境を整える
  • 指示や説明は簡潔に伝える
    • 指示は一度に一つ
    • 手元で確認できるプリントを配る
  • 見通しをもたせ活動の切り替えを促す
  • 係や当番の仕事に取り組ませる
    • 得意な仕事を担わせる
      • 一人でできるものなどが良い
      • 人と助け合ったり、協力しなければいけない作業は苦手
    • 全員を褒めることが大切
  • 友達とのかかわりを支援する
    • あそびを通したふれあいを
    • 会話のルールを理解させる
      • 必要な場合、友達との間に入って子供地の気持ちを代弁する
    • 必要なスキル取得を目標に
      • 「ありがとう」「ごめんね」など最低限のコミュニケーションが出来るようにし、過剰な社会性をは求めない
    • 変更はできるだけ避ける
      • 変更がどうしても必要な場合、早めに知らせる
    • 行事への参加を支援する
    • 負けや失敗を受け入れさせる
      • 一面的な見方しかできない
      • かたよった価値観を修正させる
        • すぐに変えるのは難しく、普段の生活で様々な場面での結果の捉え方、勝敗への向き合い方を指導する
      • 指導のポイント
        • 最初にルールを決めておく(負けた時に怒ったり、人に乱暴をするのは NG と伝えておく)
        • 負けても怒らず我慢できた時には大いに褒めてあげる
        • 勝敗がついたときも勝ったこだけではなく、負けた子供も良かった所して指摘してほめてあげる
    • 原因と対処法を知りパニックを防ぐ
      • パニックの兆候を知る
    • 得意なことで自信をもたせる

第6章 社会自立に向けた支援

  • 成長に合わせた目標と支援
    • 子供の発達段階を見極める
    • 目標・支援は随時見直す
    • 家庭と園・学校の連携が大切
  • 園・学校選びは慎重に
    • ストレスの少ない環境を
    • 必ず見学すること
      • 見学に行った時に園長先生や校長先生に会って発達障害への理解や受け入れ体制の有無について確認する
    • 子供の意思が最も大切
      • 親の意見を押しつけない
    • 通いやすさもポイント
  • 園や学校との連携が不可欠
    • 障害への理解の求め方
    • 担任とは密に連絡を取る
    • 同級生の保護者に理解を求める
      • 問題が起きた時に、相手の保護者にこどもが自閉症であることを告げないほうが良い。障害があることを言い訳にして相手の保護者から快く思われないかもしれない。全く別の機会に「実は自閉症スペクトラムという障害があり、こんな行動特性がある」と告げて理解を求める
      • 保護者が全員障害のある子供に理解があるとは限らない。必要であれば担任と連携し、担任から「クラスにはいろんな個性や特定の子供ががおり、一人ひとりに併せて指導していく」ということばを同級生の保護者に伝えてもらう
    • 園や学校以外に居場所を見つける
      • 習いごとで気分を切り替える
        • 一人で制作や練習に打ち込めるものが良い(絵画教室、水泳教室、音楽教室
        • 逆に向きにくいものは野球やサッカーなどのチーム競技、勝ち負けにこだわるので勝敗が明確に決まるもの
    • 地域社会とのつながりをもつ
      • 地域に出ていく勇気を
      • 社会スキルやルールを覚える
        • 買い物をやってもらう
      • 地域のイベントに参加する
    • 災害に備える
      • 災害を想定した話し合いを
      • 災害時の生活を理解させる
      • 安心できるためのグッズを
    • 自治体のサポートを受ける
    • 学校卒業後の就労支援・生活支援
      • 同じ障害でも個人差が大きい
      • 一般就労と障害者就労
    • 大人になってからぶつかる壁
      • 特性は変わらない
        • 子供の頃は許容されても大人になると許容されないこともある
      • 支援を受けにくくなる
        • 環境が変わるたびに普通の人に自分の特性を理解してもらう努力をし、配慮や支援を求める必要がある
      • 大きなトラブルになりやすい
        • 悪気はなくても自分の行動が原因で家庭のトラブルや会社の問題となることがある
      • 起こりやすいトラブル
        • 作業の段取りが苦手
        • 変更に対応できない
        • 思ったことをすぐに口にする
        • 融通がきかない
        • あいまいな指示がわからない
        • 安易に人を信用してしまう
        • 依頼やお詫び、感謝が苦手
        • 自分の都合を優先させる
      • 豊かな人生を送るために
        • 生活自立が第一目標
        • 小さな達成にも喜びを
        • 他人と比較しない
        • 理解者・支援者を得る
          • 家族
          • 医師
          • 友人
          • 会社の上司