toshihirock’s diary

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「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」を読んだ

長男の言語発達がやや遅く(2019年度検査のタイミングで言語について1年ほどの遅れ)、以下の本を1年前に読んだのだが、改めて読んだので読書メモ。

発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ (健康ライブラリー)

発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ (健康ライブラリー)

  • 作者:shizu
  • 発売日: 2013/12/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

なお、あくまで自分用の読書メモであり、かなり省略している部分もあるので購入をおすすめします。

また、タイトルに「発達障害」とありますが、発達の遅れの有無に関わらず、子育てをしている親が読むと子供との関わり合いについてのヒントがあると思います。

1章 ABA を利用した言葉かけのすすめ

  • 課題を細かく分け(スモールステップ)、出来たら褒めて成功回体験を重ねて自己肯定感を高める
  • 褒めることで定着させたい行動を強化する
  • まずは親と子の良好な関係を築く
  • 育児には 笑いユーモア
  • 子供を褒めるのが苦手な人は ハイタッチ がおすすめ(身体的にもタッチする)
  • 課題がクリアできたときはすぐ褒める。必要なら課題クリアの際のご褒美はお菓子などを利用
  • 出来ないことはプロンプトで手助け(ただし、全てはやらずあくまでも手助け)
  • コンプライアンスを築いて時には毅然とした態度で臨む(ただし、怒らず同調してつつ、笑顔で取り組む)
  • 繰り返して、記憶や行動を定着させる
  • 必ず成功体験で終わる
  • 課題を設定し、記録をつける
  • 他人の子供との比較ではなく その子自身の時間経過の成長を比較 する

2章 ABC 分析で子供に対するイライラを減らそう

  • ABC 分析で行動を 客観的 に対処する
  • 対応を誤ると間違った強化がされてしまうので注意する(例:子供が泣いたので、おもちゃを買ってあげた。子供は泣けば自分の要求が通ると勘違いする可能性がある)
  • 対応方針
    • 子供の言いなりにならない姿勢を貫く(例:泣いてもおもちゃは買わない)
    • 事前予告 を徹底する(例:デパートに入る前におもちゃを買わないことを予告する。また守れない場合、デパートを出ると宣言する。約束を守れない場合、デパートを出る)

3章 ほめ上手になろう

  • 普通のことをこまめに褒める
  • 親などが言ってできたことは すぐに 褒める
  • 1回叱ったら3回褒める努力をする
  • 褒め言葉3種類
    • できたことを褒める
    • 頑張る過程を褒める
    • 存在を認める(例:xxxくん/ちゃん、大好きだよ etc)
  • 褒め言葉を台無しするワード
    • 他人と比較
    • 課題が出来た時にすぐに次の課題を与える
    • 嫌味を言う

4章 遊びを通して親と子のいい関係を築く

  • 遊びから学ぶ
  • ふれあい遊び(スキンシップ遊び)でまずは人に興味を持ってもらう
  • ふれあい遊び例
    • 子供を抱きしめて「xxxくん/ちゃん好き」と言う
    • チューをいっぱいしてあげる
    • たかいたかい
    • 抱っこして絵本などを読む
    • etc

5章 叱るとき、指示を出すときの言葉かけ

  • 指示するときは否定的ではなく肯定的に指示する
  • なるべく近くに言っていう
  • 命令形の言葉かけはなるべくやめる。例えば何とかしようね、に置き換える
  • カウント10タイマー で予告する。(例:10秒で片付けよう。10秒経ったら片付けようね。長い針が12になったらお片付けしようね)
  • 指示は具体的かつ簡素に。複数の指示は分割する。具体的に何をすべきか言う
  • 分かっている指示は事前予告。例。家に帰ったらまずは手洗い
  • 叱るときは自分の都合で怒ってないか、まずは自問自答
  • 問題が起きたときはクールダウンの言葉かけをする。

6章 子どもの問題行動への7つの対処法

  • 問題行動への対処法
    • 代替案を提示
    • 問題はスルーして良いことを褒める。同調も大事(ただし無視されたことで余計に問題なることもあるので注意)
    • ご褒美を提示して交渉する。なお、提示する褒美は必ず後が良い(例:お片付けしたらお菓子を食べようね)
    • 子供に選択肢を与えて自分で選ばせる
    • トークンを使って問題行動を自制させる(例:約束が守れたらシールを貼る。シールが10枚溜まったら DVD を借りる、など)
    • タイムアウトで親も子どももクールダウン
    • 事前に警告して破ったらペナルティ。ペナルティの時間はなるべく短く
  • そもそも問題行動が多い場合には子と親の信頼関係が築けているか、築き続けているかも確認すること

7章 子どもを伸ばす日常生活での言葉かけ

  • 子供が失敗したときはチャンスと前向きに捉える。(例:食事中に水をこぼしてしまった。その時は「こぼれちゃったね、どうすればいい?」と声をかけるなど)
  • 言葉を発することが苦手な子供の場合、気の利かない親になってマンド(要求語)を引き出す
  • 同じように言葉を発することが苦手な子供の場合、子供の気持ちや動作を親が言ってあげる
  • 言葉が出てきており、語彙力を付けるなら子供が言ったことに情報を追加してあげる 
  • 言い間違えは否定せず笑顔で言い直してあげる
  • 手洗い、料理、食事は言葉掛けのチャンス
  • 子供に選ばせて考える力を身につける

8章 ABA を利用した働きかけを続けるための7つの鍵

  • 7つの鍵
    1. 長期的な目標を持つ
    2. 自己肯定感を育てる
    3. 経験は宝。百聞は一見にしかず。家族以外とのコミュニケーションも大切。ある程度言葉が出てきたら定員とのコミュニケーショなど
    4. エージェントを活用 する。ただし、エージェントに任せきりにならないように家でもフォローする
    5. 療育は夫婦で協力してやる
    6. 兄弟に配慮する(他の兄弟にも愛情を示す言葉がけをする)
    7. 頑張りノートを書いて親以外からも褒めてもらう

9章 子どもの療育にのぞむあなたに伝えたいこと

  • マイナス思考スパイラルから抜け出す
  • 親が子供に対して否定的な感情を持つとそれは必ず子供にも伝わる
  • ABC 分析で子供の行動を客観的に見る癖をつける
  • 子供が好きになれないときは抱きしめて大好きだよと伝える
  • いじめがあった時の対応。まずは言ってくれたことに感謝する。その後、自分(親)が守ることを言う
  • いじめた側にいじめられた側はどんな気持ちだったか、考えさせる
  • 嫌なことはいやだと意思表示できるようにする
  • 子供のいじめは時に親の介入も必要。しかし、親は子供が死ねまで守れないのでできそうなことは子供自身にさせる
  • いじめで迷ったら学校も頼る
  • 今の姿が子供のすべてではない
  • 疲れたら一回休んで仕切り直し
  • 一番辛いのは子供自身。それを認識する