toshihirock’s diary

IT エンジニアをしている toshihirock のはてなブログです

定期的な振り返りで頂いたフィードバックをメモしておく

去年から定期的(3ヶ月に1回程度)に実施した業務について自分より上位の職位の方と振り返る機会を頂いている。 非常に有益なのだが、その中で頂いたフィードバックを腹落ちさせるために自分用にも記録しておく

ストーリーを考え、アピールポイントを押さえて説明をする

自分の成果を話す際に淡々とやったことだけを話してしまっていた。 自分としては「なるべく平易に話すべきではないか」と思っていた為にそのようにしていたのだが、結果として以下のようになっていた。

  • どう考え、なぜそのようなことをしたのか、分からない
    • 「なぜ」の説明がないと再現性が分からない。たまたま成果が良かったことを報告しているだけかもしれないが、失敗する場合の対策が取れていたのかなどは重要なポイントとなる。「結果」も大事だが「経過」も大事
    • 「なぜそのようなことをしたいのか」が分からないと、成果が出なかった場合の振り返りも難しい(「過程」で問題があった可能性があっても特定できない)
  • なぜこの業務が素晴らしいのか、どこが特質すべきなのかが分からない
    • どの点が特に重要なのかをしっかり説明する
      • 専門家が特定できない問題を特定した
      • 数ヶ月進まなかった問題を整理し、解決に進めた
      • 非常に重要なお客様だった
      • N 人に影響する大規模なプロジェクトである
      • など
    • 大きいプロジェクトほど全て自分でやることは難しい。人に適切にデリゲートするのは全く問題ないが、その場合、どのような点が自分のアピールポイントなのかは説明することが大事(後述)
  • ストーリーを考えてないので結果がよく分からない
    • 「起承転結」を考えて話す・説明することも大事
    • 「最終的にどうなったのか」「今後はどうなるのか」というのは大切なポイント
    • 「仮に3,4行程度の文章で説明するとするとどのような構成になるか」考えてみる
    • 作業に取り組む前段階でストーリーを考えておく、というのも一つの手

これは「自分が評価する側」と考えると、確かにその通りだと感じた。 基本的には上司としてはもちろん全員良い評価にしたいと思われるが、最終的には優越などをつけなければいけない。 その場合に「淡々とやったことだけを説明」すると、上司の理解度によっては評価が思ったより良いものにならない可能性もある。 上記はエンジニアとしては非常に勿体無い。 もちろん、「やってないことを話す」のは NG としても、「やったことを分かりやすいように説明する」というのは非常に重要なポイントではないかと感じた。

全部自分でしようとなくても良い

上記の話とも関連するが、人にはそれぞれ得意不得意があるわけで、全てを対応するのは無理である。 上記を考えると「適切なタイミングで適切な人にデリゲートする・お願いする」というのは非常に重要なポイントとなるし、これは非常に重要なスキルだとも思う。 特に大きなプロジェクトになればなるほど、自分だけではできない。

もちろんケースバイケースなのだが、自分は上記のような場合に「実務をやったのは A さんなので」と謙遜してしまっていた。 しかし、「なぜ他の人にお願いしたのか」「どのようにお願いしたのか」ということを振り返るとデリゲートは非常に適切だった。

  • 自分の技術的専門外であり、他により詳しいエンジニアが在籍していた
  • 非常に重要な問題であり、迅速に解決する必要があった
  • 相談する場合も丸投げではなく、問題の分析は実施し、「なぜ協力して欲しいか」「どの部分でコメントが欲しいか」については明確にすることができていた

自分の頭の中では上記考えができていたとは思うが、言語化までできていなかったと思う。 「どう考え、なぜそのようなことをしたのか」とも関連するが、上記を踏まえると、自分がメインでやったことではなくても必要な時に必要となる人をアサインし、問題を迅速に解消した、というような場合には成果としてもちろんアピールすることが出来る。

また、「評価」とは別軸の話ではあるが、自分としても「全部自分でやらなくても良い。自分の強みを活かしていく」という考え方は非常に安心できた。 エンジニアの場合「自分はこんなことも知らなくて不甲斐ない。もっと勉強しなくては」と思ってしまうこともあるが、時間は無限にはないので、自分の専門性・強みを活かすことも大事だと個人的には感じる。 「人に頼る・お願いをして大きなことを成し遂げる」というのも一つの大切なスキルだと感じるのでこの辺りを意識しつつ、自分の専門性・強みを伸ばしていきたいと感じた。