読書メモです。
年金について自分はあまり良くわかってなかったので読んでみました。 自分が気にしたほうが良いことや・気になったポイントのみ記載していますので以下について割愛しています。
- 自営業の部分(現時点で自営業をする予定がない)
- 細かい計算などについて(自分が受け取る歳の近くになったら再度その時の制度を確認して計算などしてみる)
- 第3章「運用で確実に増やす-個人型・企業型 DC 徹底活用」の部分(知っている事が多い)
詳細は本を読んでご確認下さい。 また、本出版時の情報であると思われ、現時点で同じ状況かは分からない為、都度最新情報をご確認頂いた方が良いかと思います。
序章 「年金をいくらもらえるか」は自分の選択次第
- 2050年には2人に一人が生き残っている年齢は男性は87歳、女性93歳まで伸びると言われており、人生100年時代はもう目前
- 公的年金は 終身 で貰え、物価が上がればある程度受給額も上がる。こうした仕組みは民間の保険では作れない
- 怪我や病気になった時の 障害年金 や死亡時に遺族に支払われる 遺族年金 も備えた 人生のリスクに対するフルパック保険
- 年金保険は「積み立て方式」ではなく、今の現役世代が払った保険料が今の受給世代の年金として支給される 「仕送り方式(賦課方式」
- 現役世代の全員が加入する国民(基礎)年金の給付のうち税金で補う比率も以前は1/3だったが今は1/2にするなど長寿化に対する対策はとっている
- 年金は現役世代に全員加入する 国民年金(受給時は基礎年金) と会社員などを対象にした上乗せの 厚生年金 の2階建て
- 自営業、短時間労働者、専業主婦は国民年金のみとなる
- 長寿化に対する対策をしている人が増えている
- 金額を増やせる繰り下げ受給者の増加
- 定年後男性の厚生年金加入率の増加
- パート主婦の厚生年金加入の動き
- iDeco の増加
- 厚生年金加入は2016年の法改正で501人以上の企業では週20時間以上に変わったのでパートでも加入可能
第1章 年金は人生のリスクに備えるお得な総合保険
- 年金は金融商品ではなく 保険
- 「老年リスク=長生きによる老後資金の途絶え」、「障害リスク=病気や怪我で働けないこと」、「死亡のリスク=遺族の生活を守る」というリスクを守る仕組み
- インフレリスクにもある程度対応できる
- 国民保険加入者は3タイプ「1.自営業や無職、フリーランスなどの第1号被保険者」、「2.会社員や公務員などの第2号被保険者」、「第2号の妻の専業主婦などの第2号被保険者」
- 厚生年金保険料(会社員など)は 事業主との折半 で払っているのでお得
- 自分の年金受給額は毎年の誕生部月に送られてくる ねんきん定期便 で分かる
- 年金保険料は 上限 があり、月の収入が60万5000円以上の場合、一律
- ねんきんネット を使うことで詳細な自分の年金額を見ることが出来る
- 国民年金の半分は税金 で、厚生年金保険料の半分は事業主
- 老齢年金 をもらうには10年以上の加入が必要。ただし加入期間が短ければ受給額も当然少ない
第2章 公的年金、フル活用のための実践術
繰り下げ受給は老後の大きな安心材料
- 年金繰り下げは年金請求書が送られるのでそこで請求しなければ繰り下げになる(本の執筆当時なので該当タイミングで要確認)。つまり 事前にいつから受給開始するかは決めておく必要がなく、何らかの事情で受給が必要となった時に手続きすれば良い
- 年金繰り下げは「基礎年金のみ繰り下げ」、「厚生年金のみ繰り下げ」、「両方繰り下げ」が出来る
- 繰り下げ受給をしてその後に受給開始申請をした場合、増額分の金額を一括でもらうことも出来る。ただしこの場合、増額分の権利はなくなる
- 「繰り下げが得か」の細かい損益分岐点の計算は面倒。保険と思う方が楽で可能な範囲で繰り下げすると良い(いつ死ぬかは分からない)
70歳まで厚生年金加入で働くと年金は大幅増
- 70歳まで厚生年金加入で働ければ年金は大幅増
パート主婦は「壁を越えよう」
- パート主婦などの短時間労働者も最近は厚生年金加入者が増えている。直近の手取りは少なくなるが、厚生年金は事業主が半分払ってくれるからだと思われる
遺族年金は家族の形で大差
- 遺族年金(死亡したときに払われる年金)は家族の形で変わる。例えばなくなった人が夫で会社員かつ子供が入るならば「遺族基礎年金」及び「遺族厚生年金」の両方が対象
- 「会社員の夫の遺族年金の多さを説明すると生命保険が過剰だと気づき、減額する方も多い」という社会保険労務士の方のご意見もあった