toshihirock’s diary

IT エンジニアをしている toshihirock のはてなブログです

マンションを買って約2年経ったので振り返りをしてみる

2年ほど前(2019年)に新築マンションを買った。 その時のことについて2年経ってから改めて振り返り、やっておいて良かったことやこうしておくと良かったかもというのを記憶があるうちに書いておく。

なお、あくまでも個人的な感想やその当時の情報になるのでその点はご了承頂き、最新情報などは適宜ご確認下さい。

家族状況や前提など

  • 家族構成:自分(夫)、妻(今は専業主婦)、長男、次男(次男はマンション購入後、生まれた)
  • 購入前は家族で賃貸で生活しており、2018年頃から探し始め、2019年に新築マンションを購入
  • 元々自分は家を買いたいという気持ちはなかったが妻は購入を考えており、自分もそこまで買いたくない理由もなかったので買うことを検討し、最終的に新築マンションを買うことにした
  • 購入検討当時、子供は一人だったがもう一人ぐらいは欲しいかもねという話は元々していた
  • 二人共、家の購入を検討するのは初めて(賃貸は経験あり)
  • 自分の勤務地は都内

やっておいて良かったこと

マンションの選択

  • 家族と優先度や譲れることや譲れない事を話し合っておく

    • 家の値段は様々なパラメーターに依存しており、すべてのパラメーターを良いものにしようとするとすごい値段になってしまう(例:駅から近くて勤務地からも近くて部屋も広くて....と言っているとすごいことになる)
    • その為、複数あるパラメーターの中でもどこは譲れてどこは譲れないかというのは事前に家族と話し合っておくと良い
    • 自分の家族の場合、以下のような感じ
      • 譲れないこと:子育て環境(治安が良い、学校が近い、道が広い、公園が近い etc)、通勤時にがあまり混まない路線を使える、子供が2人いても生活できる
      • 譲れること:出勤に時間が掛かる(都内ではなくても良い)、部屋の階数が高くなくても良い、駅からの距離が多少遠くても良い(10分以内程度)
    • これをやっておくことでそもそも検討に値するマンションを相当数減らすことが出来るし、選択時の軸をぶれないようにする事が出来る
    • 「譲れないこと」の中でも優先度を決めておくとより良い。自分の家族の場合、「子育て環境」が一番だった
    • 結果論ではあるが、コロナウイルスの影響で自分は現在100%在宅をしているので「出勤に時間が掛かる」というデメリットはあまりデメリットではなくなった(元々在宅可能な職場ではあったが子供がいるので出勤していた)また、4人生活できるように広めの家にしたので仕事部屋も確保できて近くに公園も多い環境となり、家族を優先にして選んだ点は良かったと思う
  • 引越し後の生活をイメージする

    • 実際にそのマンションに住んだ時にどういう生活をするかイメージ及び体験出来ると良い
    • 自分の場合、実際に購入する前に近くのホテルに泊まって出勤する、1日過ごす、ということをやったりした
    • また、昼と夜はイメージが違ったりすることもあるので夜に行ってみたりするのも良い

お金(住宅ローン)

  • 毎月の返済額を余裕も持ったものにする

    • 現在の年収ベースで支払い可能な額を考えると年収が下がるという事を許容できなくなってしまう。終身雇用は既にないものと考えると今の年収より余裕を持った毎月の返済額にすると良いと思う。特に自分の場合、現時点で働いているのは自分だけなのでリスクの観点からもある程度余裕がある借入額にした
    • 毎月の貯金が難しい返済額にすると確定拠出年金、NISA/積み立て NISA/ジュニア NISA などの節税効果が見込める投資が出来なくなってしまう
    • マンションの場合、住宅ローンとは別に管理費が掛かる場合も多く、少しずつ高くなっていく場合もあるので無視できない金額となるので注意が必要
    • このブログを書いている2021年は2020年から続くコロナウイルスの影響で減給があったという話も聞く。今後も人生どのような事が起きるかわからないと考えるとローンは余裕を持ったものにする事で心にもゆとりを持つことが出来ると思う
  • 住宅ローンについて勉強しておく

    • 金利タイプだけでも「変動金利」、「フラット35」、「当初固定金利」などがあり、さらに複数の銀行や住宅ローン減税など今まで馴染みもないので正直分からんという状態になる
    • 当初はそんな状態だったが、固定金利とと変動金利だけを比較してもはかなりの差があり、影響が多いものだと考えたので自分で本などを買って返済イメージなども考えつつ、金利タイプと会社を選んだ
    • 自分の場合、「金利タイプ」、「金利」、「繰り上げ返済手数料」辺りをポイントに選んだと思う
    • 生活スタイルや貯蓄状況によって様々な選択肢があるので何がベストというのは言えるものではないが、どのように返済をしていくかイメージできるものを 自分で 選ぶと良いと思う(例:住宅ローン減税が終わるタイミングでN万円ほど繰り上げ返済してその後N年にN万円再度繰り上げ返済して支払いを終える、などのざっくりでも良いので予定を立てる)
    • もし、周りに信頼できる人(友人や会社の同僚)で住宅ローンを組んでいる人がいるなら相談しても良いかもしれない
  • 両親に贈与出来るか相談してみる

    • マンションを買う時に両親から一定額であれば非課税で贈与を受けることが出来る No.4508 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税
    • 両親が贈与してくれるかしないかは両親次第だが節税のチャンスなのでマンションを買うことは伝えておいても良いと思われる
    • 自分は予め勉強しておいて「死んだら財産分配の時に贈与税が掛かるかもしれないけどマンション購入時にこの額までなら非課税だよ」というのを伝えて後どうするかは両親に任せた
    • 自分の場合、一人っ子であり、両親もお金についてはなるべく節約・節税したいというタイプの人だったので話をしやすかったというのはあるかしれず、この辺りをどうするかは家族の状況にもよるとは思われる

その他

  • 生活をし始めた後に変更しにくい変更(リフォーム)をしておく
    • 自分の家の場合、開き戸を引き戸にする、コンセントの追加、食洗機(ビルトイン)の設定をお願いした(この辺りは妻が主導して考慮してくれて感謝)
    • リビングではない部屋が元々開き戸だった。しかし、この部屋は寝室にする予定があった為、開き戸のままだと使いにくい(戸を開くスペースが必要)状況だったので引き渡し前に引き戸にして貰った。結果としては子供が二人増えたが寝室として使えているのでやっておいて良かった
    • 友人のススメもあり、可能な範囲でコンセントを増やしておいた。これも正解で子供がいると部屋の使い方が頻繁に変わる為、色んな場所にコンセントがあるととても便利というのが実感できた

やっておけば良かったこと

  • 中古物件も見ておく

    • 「必ず新築が希望」ということではなかったが、ある程度住みたい場所で新築を買うことが出来る事が分かった後は中古物件を探すことはしなかった
    • しかしながら、もしかするとそのうち売る可能性もあることも考えると中古物件を見ておいて比較しておいた方が良かったと思う。新築は新築のメリットが当然あるが、中古で良い物件ならすぐに引っ越しも出来、資産価値も新築より良い可能性がある(新築の場合、新築物件の宣伝費や販売コストが乗っている)
    • 自分の場合、新築で購入を決めてもすぐに引っ越しができなかった(建物が出来てなかった)。その為、引っ越しまで賃貸に住む必要があり、引っ越しまでの賃貸費用が必要となってしまったのでその点も踏まえて検討すると良かったとは思う(実際に良い物件があったかは分からないが)
  • 資産価値を考える

    • 物件を買うにあたり、資産価値をそこまで意識できてなかったがしておいた方が良かったと思う
    • 資産価値をあまり考えてなかった理由は「老後まで住む予定だから」という理由だったが何らかの理由で売る可能性はあるし、老後(今後 N十年後など)に継続して住める場所かは正直分からない
    • 上記などを踏まえるとどうするかはおいておいて指標として資産価値を踏まえておく必要はあったと思う
    • 例えば資産価値を考えていれば「退職したら売るので1件目は中古を買う」などの戦略なども考えられたかもしれない
    • 一方、家は資産ではあるものの、家族が住む場所ではあるので資産価値 だけ ではなく、気に入るか・購入できるかなどは他の点も考慮はした方が良いと思う(資産価値だけ気にしてあまり気に入らない場所に住んでも意味がない)
  • 保険をすぐに見直す

    • 住宅ローンを組むことになると多くの場合、団信(団体信用生命保険)に入ることになると思う
    • 団信は生命保険代わりにもなるので必要に応じて生命保険を解約や手続き変更しても良いかもしれない(契約内容はしっかり確認しつつ)