いわゆる「何とか保険相談店舗」みたいなのに数年前に行った後、全く見直しなどが出来ていなかった保険について見直しをしたのでその時のメモ。
ざっくりまとめると本など読んで自分の状況などをまとめて公的制度と貯金では許容できないリスクのみに対して必要な保険のみ入るようにした。 結果としては不要なものは解約、継続するものも安く、足りないものは追加で入ったが合計支出としてはかなり減らすことが出来た。 また、保険に対する方針について自分でも考えることが出来たのでその時のメモ。
なお、あくまで個人の考え方になりますのでご留意下さい。
やったこと
以下の順番でやった
- 本を読んで勉強
- 現状整理
- 死亡時に支払われる額と必要となる金額を計算
- リスクと許容出来るかを否かを判断
- 現在との差分を見る
- 見直しする(Tips含む)
以下より詳細を記載する
本を読んで勉強
いくつかの本を読んで保険や関連することをについて勉強した。主に以下辺り
- 保険の種類と理解
- 公的制度(年金、健康保険、高額医療費支給制度など)
- 税金(医療費控除、セルフメディケーション税制)
- etc
考え方が偏らないよう、著者が被らないように3,4冊ほど読んだ。 また、本で言われている事が自分で腹落ちするようにした。 読んだ本は以下辺りです。
現状整理
大きく分けて以下をした
- 資産状況の見える化
- 現在入っている保険の整理
前者はマネーフォワードを使って見える化した。これで一旦連携しておけば見直しの時も自動で情報が更新されているので楽。
後者は保険証券などを見つつ、 Google スプレッドシートを使ってまとめた。書いた項目はざっくり以下
- 保険の種類(生命保険、医療保険など)
- ざっくり説明(どういう時に何が保証されるのか自分で書く)
- 保険会社
- 保険開始日、終了日
- いつまで払うのか
- 金額(月額、年額、満期になるまでの合計払込金額)
また、ここのタイミングで住宅ローンの団信や会社独自の制度があるかなども改めて整理した。 終わった後はスプレッドシートを家族に共有
死亡時に支払われる額と必要となる金額を計算
以下の本に書いてある計算式で計算した
遺族基礎年金、遺族厚生年金なども含めて計算。 これも Google スプレッドシートに書いて変動する可能性のある部分はパラメータで後から簡単に変更できるようにした。 これでライフプランが変わった時にもすぐ試算できるようにした。
リスクと許容出来るかを否かを判断
考えられるリスクとそのリスクが保険なしの現在の状況で許容するかを確認する。
例えば「自分(夫)の死亡」を考える。 自分の家族の場合、「死亡時に支払われる額と必要となる金額を計算」を計算するとだいたいトントンぐらいだった。ただ、複数子供もいて予想以上に教育費が掛かる可能性やそもそも会社独自の制度も加味されていたので少し余裕があると良いと考えて「保険要。子供が自立するまでにN万円程度あると良い」という結論になった。
また、同じように例えば「妻の死亡」を考える。 自分の家族の場合、妻は元々仕事をしていたが、現在は仕事をしていない。その為、死亡しても収入減はない。 葬式をやる場合に必要な預金はある。上記より「不要」と判断した。
こんな感じで「リスク」と「許容できるか」を判断していく。
なお、この時に「予測できないことは加味せず、現状で考える」事とした。 例えば「子供が増えるかもしれない」というのは増えたらまた見直せば良いのでこのタイミングでは考えない。 また、「将来、健康保険の範囲が変わるかもしれない」というような事も正確なことはタイムマシーンでもないと正直分からないので考えないようにした(感情は切り離す)
また、リスクの中で預金で耐えれるものもある。その場合、「預金を崩せば良い」という考えも持つようにした。(その分、保険料を貯蓄などに回せる)
現在との差分を見る
「リスクと許容出来るかを否かを判断」を元に現状入っている保険と比較する。
例えば自分の場合、「自分(夫)の死亡」は「保険要」と判断したので入りたい。これは元々入っていた「収入保障保険」の額でちょうど良い額だったのでこれは継続することにした(ただし、見直しをして大幅に減額出来た)
こんな感じで必要なければ解約、保障金額が足りない・大きければ変更、そもそも考慮されてなければ追加で入る、という事を繰り返した。
見直しする(Tips含む)
上記結果を持って見直しを実行する。 具体的には保険会社や代理店にインターネットや電話などで連絡して契約や変更したり、解約したりする。 また、このタイミングで以下もやれると良い。
継続でも安くならないか
- 料金が変わっていたり、健康状態によって金額が変動するものもある。これらによって金額が安くなる可能性があるなら変更する
- 自分で説明できないオプションもなくした方が良い 金額も妥当かみる
クレジッドカード払に出来ないか
- 口座引き落としでなく、クレジットカード払いにすることでポイントが GET 出来ることがある
月払いでなく、年払いにできないか
- 大きな額ではないが、月払いではなく、年払いの方が安い
- ライフプランが今後大きく変わらない予定の場合、そもそも保険はそこまで流動的に変えることはないとすると年払いの方が良い
また、今度もライフプランが変わったタイミングや少なくとも1年に1度ほど整理できると良いと考えている(預金や資産の状況に変化があるかもしれないので)
反省点
今回勉強して過去の自分の反省点が多く合ったので懺悔でメモしておく
代理店任せで何も勉強しなかった
- 少なくとも本数冊を読んでおき、「どんなリスクを」「どの目的で」「どの程度の保障がいるか」というのを明確化してから行くべきだった。結果として今思うとあまり必要なさそうな保険まで入っていた
- 例えば相談タイミングでは共働きで子供もいなかったので生命保険もいるか微妙だった
- 相談した当時は仕事で忙しかった気がするが、有給なりを取って2,3日でも勉強すれば良かった(結局いつか勉強しないといけない)
リスクと許容範囲を考えれてなかった
- 結局これが分からないと何に入るべきか分からない
- 保険だけでなく、預金や使える資産なども鑑みて何に入るかを考える必要がある
感情が混じっていて入れば安心と思っていた
- 仮にいろんな保険に入ったとしても「それで安心」ではない(例:生命保険に入っても死亡に耐えれるかは別問題)
ほったらかし状態になっていた
- 同じ商品の新しい料金体系などが出ていて切り替えだけすれば安くなっていた
- 本来は家族の状況が変わった都度、見直しが必要。また、定期的な確認(1年に1度程度で良いと思う)も必要。保険が足りない場合もあるし、過剰となっている場合もある
掛け捨てではない保険に入っていた
- 掛け捨てでない保険にはそれなりな理由がある(例:金額が高い)
- 掛け捨ての方が家族の状況などが変わった時などにも変えやすい(掛け捨てでない場合、満期前に解約すると元本割れするものが多い)
- 貯蓄を兼ねるような商品は満期になるまでお金が使えない事がある。例えば満期が60歳の場合、途中で貯めたお金を子供の為に使うなどをしようとすると元本割れになる場合があり、なかなか使いにくい印象
- このような商品の場合、途中解約すると損切り(損)することになるので最後まで解約するか解約するか悩んだが、最終的に解約した。最終的に解約するという判断にした理由は以下
- 「新規に契約するか」という観点で考えたときに今なら絶対に入らない、と思う商品だった
- 「金融商品」として見たときに自分で運用したほうが明らかに良い成績にできると思えたから(保険なので保証と民間企業の人件費なども掛かっているので多少費用が掛かることはやむなしだが)
- 損しないようにしようとすると30年ほど先まで契約しないと駄目だった
- 当該保険に入った理由である「葬儀費用」は既に貯金としてあるのであまり意味のない保険である
- 毎月の金額が高く、影響が大きい